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Japanische Klassiker mit Furigana

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つめ

探偵クラブ 烙印

大下 宇陀児

Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme

Aozora Bunko

ただ、そういってくれただけであった。

「ねえ、露子、僕はきっと叱られるよ。僕がどうしてあのお薬のことを知ってたかって、今にパパかママに訊かれるよ」

その時にもう、伯太郎はそう決心をしていたらしい。やがて、他の女中がそこへ来て、ときやに何か耳打ちをし、それからときやが、

「坊っちゃま、お父様がこちらへいらっしゃいですって」

そういった時、彼は温和しくときやに連れられて行った。そうして、パパちゃんから何か訊かれるよりも先き、自分のしたことを、覚えているだけ喋ってしまった。

「パパ、だからねえ僕、悪いと思って黙ってたんです」

話し終えた時にそういうと、パパちゃんは眼に一パイ涙を浮べて、二度も三度も頷いていた。

伯太郎は、叱られないのが不思議だったので、まじまじとパパちゃんの顔を見上げていると、突然にパパちゃんの両腕が伸びて来て、力一パイ、抱きしめられてしまったのだった。

「パパはあの葡萄酒を飲んで見た? お薬を沢山入れといたから、パパの病気もじきによくなってしまうんですね」

「うん、うん」博士は答えてくれた。「飲んだよ、坊。いい子だ。坊のお蔭で、パパは命を拾ったんだ」