Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme
佐治さんの特異な性格などのことも、警察では、だんだん明らかになった様子で、誰か矢張り佐治さんやお兄様と同じ学校を出た方が佐治さんを一種の悪魔主義の男だといったとかで、偽悪病患者というのと言葉は違いますけれど心証は益々悪くなって行くようです。
佐治さんが犯人でないとなれば、少なくとも喬子は、大変気が楽になれると思った、あの希望は、遂に駄目なのでしょうか。地下に眠っている漆戸を呼び起して、犯人は誰だかと訊ねることが出来たらどんなにいいでしょう。漆戸に指差されたら、いかに強情な鉄面皮な犯人でも地に平伏するよりほかないでしょうもの。――でも、そんなことを考えるのは恐ろしい。それは、漆戸の霊に対する冒涜ですわ。
それはそれとして、最賀さんの件はどうなりました?
お兄様だったら、或は、最賀さんが名古屋へ行ったというアリバイを打ち破ることが出来るのではないかと思って、喬子、まだその期待を捨てていません。
どうぞ、御返事下さい。
(兄より妹へ)
愛する妹よ――。
殆んど二週間、私はお前に御不沙汰をしてしまった。淋しいという手紙、それから、最賀君のことを知らせてくれという手紙、二通共、確かに読んではいるのだが、ついでにここでいって置こう、その二通の手紙は、常のお前にも似ず、何とたどたどしい文章だったろう。