Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぶんだんむかしばなし

文壇昔ばなし

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 文壇昔ばなし (ぶんだんむかしばなし) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.802 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

最もアケスケに藤村を罵ったのは芥川で、めったにああいう悪口を書かない男が書いたのだから、よほど嫌いだったに違いない。書いたのは一度だけであるが、口では始終藤村をやッつけていて、私など何度聞かされたか知れない。そういう私も、芥川のように正面切っては書かなかったが、遠廻しにチクリチクリ書いた覚えは数回ある。作家同士というものは妙に嗅覚が働くもので、藤村も私が嫌っていることを嗅ぎつけており、多少気にしていたように思う。そして藤村が気にしているらしいことも、私の方にちゃんと分っていた。しかし藤村にはまた熱狂的なファンがあって、私の旧友の中でも大貫晶川などは藤村を見ること神の如くであった。彼は私と同じく東京一中の出身であるが、生れは多摩川の向う川岸の溝ノ口あたりであるから、東京人とはいえないのである。正宗白鳥氏は私の藤村嫌いのことを多分知っていて、故意に私に聞かせたのではないかと思うが、数年前熱海の翠光園で相会した時、今読み返してみると藤村の作品に一番打たれるといっておられた。

○

『中央公論』の名編輯長と謳われた滝田樗陰とは、彼が大正十四年に四十四歳で病死する二、三年前まで、十年前後の附合いであったから、かなり親しくしていたには違いないが、一緒にお茶屋遊びをしたようなことは殆ど数えるほどしかない。