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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme

Aozora Bunko

。そういうときあとで気附いて、わざわざ叩かせに呼びに行ったりした。そうすることによって私自身の気を柔げることができたからである。

寒いのに赤児は、正月を迎えた。みんな雑煮をたべ、

「よい正月だ。」と言った。そのたびに自分がこうして正月を自分の子どもと一しょにすることを、珍らしいものに感じた。荒壁の凍てた寒い街裏の部屋にいた私は、よくその震えを振りかえってはぞっとした。――大寒も過んだ或日、夏がくらい咳を一つした。夕方も勝手の方でつづけさまにしていた。

「あれは風邪をひいているから、子どもを抱かせてはいけない。」

妻にその注意をしているとき、夏は、赤児を抱いていたから、わたしはすぐ赤児をぎ取るように抱いた。そして妻にわたした。その晩、赤児は咳をした。二つ三つ続けているうち、わたしは真青になった。

「しまった。うつったぞ。」

「どうもそうらしいんですね、こまった事をした。」

熱を計ってみると八度五分あった。それに不思議なことには、咳をするたびにぜいぜい苦しそうに息を切らすことだった。今夜はおそいから、明朝早く樋口さんを呼ぶことにし、水枕をしかせた。

朝になっても熱が下りず、樋口さんは、風邪だと言い、それほど心配することはないと言った。