Japanische Klassiker mit Furigana
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どうじ
文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子
室生 犀星
Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme
「おいくつですか。」
「七つです。」
子供は、おとなの話をむしろ陰気臭い目をして、直覚的に自分の身の上に話がはこばれているのに、注意深くなっているらしかった。
「ときどき遊びにいらっしゃい。」
さういう笏に、子供は寂しい微笑いがおをもって答えた。
「では失礼します。」
あるじは、突然そういうと、家の中へはいってしまった。子供の手をひいて――そして暗い戸を裏から閉めてしまった。変な家もあるものだ。それにしても何という変化った人だろうと、笏は自宅の方へ引きかえそうとした。
と、すぐ垣根にそうた暗みへ犬の足豆が擦れるような音がして、小さい影があるいて行った。からたちの垣根ばかりだからそのとげにでも手足を引っかけはしないかと思うているうち、小さい影は笏の方へ向いてあるいた。なるべく気づかれないように笏は足音をひくめながら、その子のあとについて、垣根のきわをあるいてゆくうち、いつの間にか自家の前へ出ていた。が、小さい影は、そこにもう無かった。
「はあて。」
笏は、植込みをぬいながら、そっと、家の中を見た。女は縫物をしている。そしてその傍にいつもの童子が坐って、糸屑を弄っては丸めていた。