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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme

Aozora Bunko

就中、その沈んだ人を馬鹿にしたような諦め切っているような眼の色には、どういう対手にも親しそうに話しかける光がなかった。

「お宅はすぐ西洋館からすこし行ったところでしたね。奥さんにはよくお目にかかりますが。」

「え、小路から二軒目なんです。」

笏は、なおぐずぐずしていたのは、玄関の中に、人影らしいものが見えたし、着物のがらの大きさから言って、れいの子供らしく見えたから、ひょっとしたら出てくるかも知れないという微かな期待があったからだった。それゆえなるべく話を長びかそうとしていた。

そのうち子供は、珍らしい人と話しているのを、犬なぞがよくするように、わざと余所目をしながら何かの葉っ葉をちぎりちぎり近づいて来た。――笏は、その顔といい、まるい頭といい、好ましい感じを与える子供の近づくのを待った。

「あなたのお子さんですか、たいへん悧巧そうな。」

「え、気がちいさくて家にばかり居る子なんですが、いや、私のように妙に物に厭うように引っ込んでばかりいるのです。あいさつをしないかな。」

子供は、ちょいと頭をさげた。笏は、永い間その顔をみつめているうち、子供もふしぎそうに眼を凝らしていた。