Japanische Klassiker mit Furigana
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どうじ
文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子
室生 犀星
Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme
そしてお前がいつでも此処のうちにいられたら、そしたらお父さんはそういう詰らないことなぞ考えはしなんだよ。」
童子は、黙ってうなずいた。そのとき母親がうっすりと目をさました。眩しいものを見つめようとして、それが能く見つめられない寝起きの人のように、しばしば渋らせながら童子を見戍った。
「まあ、お前そこにいたの。いつから居たの。そしてお父さんも、――わたし睡っていたのね。」
彼女はそういうと、その夢裡になおさまようているような上目をして見せた。
「わたしうとうとしていると、大そう花のたくさん生えたところで、お前にあったのだけれど、お前はわざとのように知らない振りをして行ってしまったの。なんでも暗いへんな彫り物をしている方がね、ほらいつかあなたにお話をした……。」
彼女は、そういうと急に何かを思いあてたように、笏の記憶をゆすぶった。
「すぐそこの、道路のまがり角にいらっしゃる彫刻家がね、なんだか岩の上のようなところに立って、わたしの方を眺めていらっしゃる。――すると この子がわたしの方へは来なくて、その彫刻家のそばへ行くじゃありませんか、しまいにその方がね、この子の手をひいて、水草の生えた花の浮いている水田のようなところへ行っておしまいなすったの。