Japanische Klassiker mit Furigana
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どうじ
文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子
室生 犀星
Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme
しかしあのときもっと早くおまえをどうにかすれば………。」
そうすれば、お前はそういう姿で、そんなにまで悲しそうな顔をしなくともよかったかも知れない、どこにいるかさっぱり判らないようなお前にしなくともよかったかも知れない、私がわるかったかもしれない、しかしどうにもならないことだ。おとうさんも一度は生みつけたものを怨んだときがある。そのようにお前もそれを考えているかもしれない。私はしばらくすると私自身の腹の中に窃と聞耳を立てるように、何かをさぐりながら聞こうとした。
「おれはまた下らないことを喋り出した。おれはへんに悒々し出してしまってしまいにへんになるかも知れない。」
私は小鳥の顔を見上げた。ツイツイと止り木を移っている間に、うすうすその顔が目についた。
「オイ、あそこに、ああいうふうにも一人だれかが覗きこんでいる奴がある。ツイツイとうごいている奴のそばに、も一人、たしかに覗いているものがある。」
女はうしろ向きに、次の竹窓を隔てて畳の上に、何かに読みふけっているらしく見えた。
「鳥籠にですか、鳥籠はきょうはどこへ出ているのでしょう。」
「座敷の軒だ。」
「誰もいない、ほんとに見えはしませんの。