Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme

Aozora Bunko

「あれからお父さんはいつもこういう工合にすわり、さていつも元気のないかおで何から何まで厭になってしまったのさ、しかし段々考えるとお前はさきに死んでしまって或いはひょっとするとよかったかも知れない……。」

そりゃおとうさんのように長く生きているうちには、さまざまな面白いこともあるが、それさえあの笛の音いろのように――(おまえは笛がよく鳴るかわりにすぐ消えやんでしまうことはよく知っているだろうね)――すぐあともなくなり、次から次へとつまらないことばかりが、そういうことを書いてある大きな書物があるとすれば、それと同じいことばかりを繰り返しているようなものだ。だからお前があのように花につつまれて死んでしまったことが、お前のきらいなことに会わずにしまったような仕合せをも感じられるかも知れない。

「それともお前はやはりお父さんのようにいろいろなことを為たりされたりすることがよかったかも知れない。イヤなことでも知らないでいるより知っていた方がよいかもしれない。そこまでゆくとどう言っていいか分らないくらいだよ、お父さんはできるだけのことをしたが、おまえのからだが弱かった。