Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 186.659 Zeichen · 372 Bildschirme
いや人間本来のもっている飽くなき慾望自体だと宗教家はいうでしょう。所詮、宇宙の運行と天数の約束のように、また歴史の繰り返しをやるのではありますまいか」
「――と、したら二つは、一つにまでなるという御予見か。羽柴どのか、徳川どのかの」
「なるでしょう。てまえだけの考えですが」
「一つになったら、天下は泰平になり、庶民は長く安穏に暮らせましょうか」
「そう暮らせるはずです。……が、また限界が来るんです。両雄並び立たずですが、敵なき国は亡ぶというたとえもある。完全な一つも、世態の在り方からすると、まだ不完全なのかもしれません。一つの世界では、爛熟が早い、腐敗に陥りやすい、人間の闘争本能の吐け口が内訌する、予測せぬ不満がまた起るでしょう。そしてついに再び自潰を起し、また再分裂の作用をかもし出す。革命とは、終止的なことばではなく、前の革命を革命し、次の革命を約束するものです。唐土大陸の永い歴史、この日本の近世をふり顧っても、そんなふうに思われはしませんか」
「いや、そう考えると、拙者の生れた頃から、今日までの間にも」
「なお、これからの、三十年、五十年の先は、どう変るか分りません。