Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.320 Zeichen · 398 Bildschirme
そのため、めっきり気丈者になり、骨柄も失礼ながら、あなた様に髣髴たるものが見え参りました。そこでこのたび備中麦飯山の植木出雲守の征伐をいいつけ、一万五千の大将となし、晴の初陣に立たせましたところ、攻略わずか一ヵ月足らずにて凱旋し、戦の統率ぶりも養父の慾目ばかりでなく大出来でした。どうか共々およろこび下さい。
ついては、歳も押しつまりましたし、久々で御健勝の体をも仰ぎ申したく、近く歳暮の儀をかねて、出府いたすつもりです。そのせつなお詳しくお物語りしますが、さしずめ、於次も早、男一人前の働きもいたしたことですから、この機会に元服させて、羽柴少将秀勝と名のらせたくぞんじます。秀吉の名は殿より頂戴のもの、その秀の一字はまた親譲りのもの、御意如何でございましょうか。
大体、こんなふうに率直な親心を述べた書簡であった。
信長の歓びかたは一通りでなかった。そのてがみには眼を細くして何度も繰り返し繰り返し読んだものである。
――わが血をわけた子、四男の於次丸、それは臣下の家とはいえ、やはり他家の嗣子に遣ってあるということは、親ごころの当然として、たえずどこかで、どう育っているやらと、案じられていたものにちがいない。