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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.320 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

……どうも、予がいつか於福から聞き取った話と余りにも変っておらぬが」

と、その時云い出した。

「やあ」

と秀吉は、仰山に、恐縮の手を頭へあてて、

「――では、いつの日か、御亭主には、その於福を召されて、親しく、明土の国情をお聞きとりになっておられましたか」

「だいぶ前であるが、宗易の口から、こんど茶門の徒弟にゆるした男に、めずらしい素姓の者がおると聞いたのじゃ。――十数年の長いあいだ、陶器の技術を習ぼうため、明の景徳鎮に渡り、かの地にとどまるうち、異国の一女を妻として子まで生ました。そしてやがて日本へ帰国の日には、その子を連れ帰ってそのまま家に養い、この国の子らと何ひとつ変らぬように育て上げて来たという。……その茶わん屋捨次郎の子なるものが、いま宗易の許におる於福じゃそうな」

「これはどうも、秀吉よりは、もっとお詳しそうですな。……御亭主も、宗易どのも、お人が悪い。前もって、そうならそうとお断り置きくだされば、明国の話をするにも、多少、手加減がありましたものを」

「ははは。いや決して、客どのに恥をかかせんなどという気はなかったが、筑前にも、海外の事どもに、さる関心を持っておるやと、心から耳かたむけて、御身の明国に対する知識を窺うていたまでじゃ」