Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.320 Zeichen · 398 Bildschirme
驚目をみはって、
(すばらしき大演武会の司会者は、また欧羅巴の国王間にも到底見られない華麗豪壮な扮装に鏤められた端正なる一貴人であった――)
と、彼らが各※(二の字点、1-2-22)の本国への報告書に、あらゆる讃辞をもって伝えているのも無理ではない。
しかもそれは、信長一人の盛装と、扈従の美観だけではなかった。信長は、この大馬揃いに出場を命じた諸侯へ対しては、すべてに向って、
「天子の御叡覧にそなえ奉る曠の日にてあるぞ。明国、南蛮、西夷の国々へまで聞えわたるわが国振の武家式事ぞ。心いっぱい豪壮せよ、美術せよ、われとわが姿と行動とを芸術せよ」
と、命令したのである。
実に、この盛典を機として、時の人々は、それまでの余り好まない暗灰色をいちどにかなぐり去ったといっていい。
時人の心理は、まさに今、夜の明けたような曙色を欲していた。明るさに向ったときは明るい色を、身にも世間にも彩りたいのが本能だった。希望に燃えている、豪壮を愛している、殺伐な裏には優雅に渇いている、血腥い半面には華麗を慕う。――それは武人自身でなく、むしろ暗鬱な戦国の下に長く恟えいじけて来た民心にたいして、