Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.758 Zeichen · 383 Bildschirme
秀吉にも一泡ふかせん。筒井順慶の不信義も懲らしめてくれん。――光秀はただ漠然と死に場所を求めにゆくわけではない。光秀の光秀たるところを示そうとするのだ。――放せッ、要らざる妨げするな」
「ああ、さすが叡智の殿の御眼も、きょうに限って、なぜかそのように曇らせ給うておらるるか。――きょうわが全軍にうけた傷手は、討死の者、尠なくも三千人は降りませぬ。傷負いは数知れず、しかも重将ことごとく討たれ、新附の兵はみな離散し、この御本陣においてすら、今は幾何の兵が残っていると思し召すか」
「放せ。……何でもよいわ。放さんか」
「その御放言こそ、すでに死を急がれておる証です。帯刀はあくまでもお止め申しあげる。――ここになお、三、四千の屈強があるならともかく、御馬に続く者どもとては、おそらく、四、五百もありますまい。あとは皆、黄昏ごろから忍び忍びに陣地を脱して逃げ散っておりまする」
老臣の比田帯刀則家の忠諫は、声涙ともに下るものであった。
人間の智性などというものは、かくも脆弱なものか。ひとたびその叡智に齟齬を来すと、こうも愚に還るものだろうか。
帯刀は、光秀の狂躁を眺めて、