Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.758 Zeichen · 383 Bildschirme
目に見えない謀略の網目が、人間の凡非凡を嗅ぎわけている状態といってよい。
はじめ会議の開催は、月の内の二十七日と予想されていたが、滝川一益などの来着が遅れ、その後また、一日延びて、ようやく、七月一日の夕べ、在清洲の総大名衆へ、触状がまわった。
――明日、辰之下刻、総登城候ヘ、御城ニ於テ、各※(二の字点、1-2-22)申シ談ジ、天下人ヲ相定ムベク候也
というのである。
大評定触頭は、いうまでもなく柴田修理勝家。
一益が到着後も、なお何という理由もなく、一、二日のびていたことや、諸般のさしずなども、すべて彼の一存によるものらしく思われた。もとよりそれに対する不平の声などはあり得ない。なぜなれば、彼が、神戸三七信孝を立て、すでにその信孝と事前に結託していることは、隠密の沙汰ではなく、公然、知れわたっていたからである。
信孝は柴田を威とし、柴田は信孝をかさとして、圧倒的に会議を押しきろうとする気勢が表面化され出した。しかも大多数はそれに傾いているかのような形勢の下に大評定はひらかれた。
当日の清洲城は、数ある間ごと間ごとが、思いきってみな開け放たれていた。