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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.758 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

いずれにしても、またなき吉日。明日こそ待たれる。さあ、出ようか」

そのまま、彼は室を出た。そして城門の外、大手口の欄干橋で、なお後から続く小姓組の面々や諸将の出揃うのを待ち合わせていた。

二番貝が高らかに鳴った。すでに荷駄隊は発足を開始していた。そして陽も西に傾く頃、秀吉はここから三番貝を吹かせ、自身の床几場を城外へすすめて、海道口の印南野に移した。

三番貝は勢揃いの合図である。秀吉が印南野に床几を置いた頃、もう海道の広野も松並木も夜になっていた。蜂須賀彦右衛門にいいつけて、十数名の祐筆を臨時に選び、明々と高張を左右に掲げて、参陣者の姓名を着到帳に記させた。

宵から夜半過ぎるまで、先鋒、中軍、後陣の配備に人馬の影は地を埋めて濤のごとく揺れていた。なおそのうちにも、後から後から、取る物も取りあえず、具足を投げ懸け、得物を押ッ取って、着到場へ来て姓名を記入する者がひきもきらぬ有様であった。

秀吉は床几に倚って、終始、高張の下でそれを見とどけていた。

着到帳に記された姓名は一万余にのぼった。時はすでに九日の丑の刻(午前二時)を過ぎている。秀吉は左右にある彦右衛門正勝、森勘八、黒田官兵衛などに向って、