Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 187.757 Zeichen · 375 Bildschirme
また、云い合わせたように、兵は渚の水へ首を伸ばして、馬のように、湖を飲み合った。
「渇きにまかせて、飲みすぎるな。日盛りともなれば、頭から照りつけるぞ。よい功を持たぬうち、汗塩をかき過ぎて徒らにつかれるなよ」
二人の軍奉行は呶鳴っていた。
夜来、遅れていた面々が、追々に到着するので、ここの主力はなお増強を示していた。――明けて二十一日朝の雲もない朝空の下に、ざっとその頭数を見わたしてみると、約六、七千の兵はあった。その揺れあう甲冑の波の上に、常に見馴れた金瓢の馬印も、今朝ほどうるわしく見えたことはない。
卯の刻(午前六時)頃――一斉にまた急追にかかった。程なく、敵の一尾隊に接触した。その敵は佐久間本隊の殿軍、安井左近の手勢だった。
“退き”をいそぐ佐久間軍主力の殿軍と、尾撃すべく“躡け”を早めていた羽柴方の先鋒とは、初めて電雷一触の叫喚をここに起したのであった。
佐久間方のしっぱらいの任に当った安井左近家清は、手勢数百を、道々、半町ごとに伏せて、秀吉の先鋒がかかるやいな、
「外すなっ」
小銃の一斉音と、弾けむりをもってつつみ、銃手が弾込めするあいだには、