Japanische Klassiker mit Furigana
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かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
Lesen Sie 新編風の又三郎 (かえるのゴムぐつ) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.031 Zeichen · 84 Bildschirme
」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせるね。」
「実に僕たちの理想だね。」
雲のみねはだんだんペネタ形になって参りました。ペネタ形というのは、蛙どもでは大へん高尚なものになっています。平たいことなのです。雲の峰はだんだん崩れてあたりはよほどうすくらくなりました。
「この頃、ヘロンの方ではゴム靴がはやるね。」ヘロンというのは蛙語です。人間ということです。
「うん。よくみんなはいてるようだね。」
「僕たちもほしいもんだな。」
「全くほしいよ。あいつをはいてなら栗のいがでも何でもこわくないぜ。」
「ほしいもんだなあ。」
「手に入れる工夫はないだろうか。」
「ないわけでもないだろう。ただ僕たちのはヘロンのとは大きさも型も大分ちがうから拵え直さないと駄目だな。」
「うん。それはそうさ。」
さて雲のみねは全くくずれ、あたりは藍色になりました。そこでベン蛙とブン蛙とは、
「さよならね。」と云ってカン蛙とわかれ、林の下の堰を勇ましく泳いで自分のうちに帰って行きました。
*
あとでカン蛙は腕を組んで考えました。桔梗色の夕暗の中です。
しばらくしばらくたってからやっと「ギッギッ」