Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
Lesen Sie 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.076 Zeichen · 256 Bildschirme
なんであなたほどのかたが、妻におもねり、機嫌ばかり取っているような、そんな男を男と見ましょうか、伴侶として選みましょうか。見せかけだけでしか標準をさだめ得ない、世の中の軽薄さを思わせられます。
田村俊子さんがお書になった日記の中で、読んだことがあります。みじかい文のなかに、あなたという方がくっきりと浮いて見えたのをおぼえております。見つけだしましたから書いて見ましょう。
十一月廿四日、夕方平塚さんが見える。今日は黒い眼鏡がないので顔の上から受ける感じが明るい。話をしている間に深味のある張をもった眼が幾度も涙でいっぱいになる。この人を見ると、身体じゅうが熱に燃えている、手をふれたら焦げただらされそうな感じがするでしょう、とある人のいった事を思いだす。厚い口尻に深い窪みを刻みつけて、真っ白な象牙のような腕を袖口から出しながら、手を顎のあたりまで持っていって笑うとき、ちょっと引き入れられる。私はこの人の声も好きだ。
わたくしはあなたのお顔を、天平時代の豊頬な、輪廓のただしい美に、近代的知識と、情熱に輝き燃る瞳を入れたようだとつねにもうしておりました。
らいてうさま、