Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
Lesen Sie 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.076 Zeichen · 256 Bildschirme
今の間に高等学校、大学校越ゆれば、学士の称号目の前にあり、彼れは行水の流れに落花しばらくの春とどむる人であろうといい、(親密々々)これは何の言葉であろうと言い、情に走り、情に酔う恋の中に身を投げいれる人々と、何気なくは書いているものの、更けて風寒く、空には雲のただずまい、月の明暗する窓によりて、沈黙する禿木氏と、燈火の影によく語る孤蝶子との中にたって、茶菓を取まかなっていた女史の胸は、あやしくも動いたのであろう。
此処へ川上眉山氏がまた加わらなければならない。彼女は初めて逢った眉山氏をどう見たろうか、彼女はこう言っている。
年は廿七とか、丈高く、女子の中にもかゝる美しき人はあまた見がたかるべし、物言ひ打笑むとき頬のほどさと赤うなる。男には似合しからねど、すべて優形にのどやかなる人なり、かねて高名なる作家ともおぼえず心安げにおさなびたり。
とて、孤蝶子の美しさは秋の月、眉山君は春の花、艶なる姿は京の舞姫のようにて、柳橋の歌妓にも譬えられる孤蝶子とはうらうえだと評した。
馬場氏の思いなげに振舞うのが、禿木の気を悪くするのであろうと、侘しげにも言っている。