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Japanische Klassiker mit Furigana

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さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

とおばあさんは言って、汗をふきました。するとそのときまで、おとなしくぶら下がっていたたぬきが、上から声をかけました。

「もしもし、おばあさん、くたびれたら少しお手伝いをいたしましょう。その代わりこの縄をといて下さい。」

「どうしてどうして、お前なんぞに手伝ってもらえるものか。縄をといてやったら、手伝うどころか、すぐ逃げて行ってしまうだろう。」

「いいえ、もうこうしてつかまったのですもの、今さら逃げるものですか。まあ、ためしに下ろしてごらんなさい。」

あんまりしつっこく、殊勝らしくたのむものですから、おばあさんもうかうか、たぬきの言うことをほんとうにして、縄をといて下ろしてやりました。するとたぬきは、

「やれやれ。」

としばられた手足をさすりました。そして、

「どれ、わたしがついてあげましょう。」

と言いながら、おばあさんのきねを取り上げて、麦をつくふりをして、いきなりおばあさんの脳天からきねを打ち下ろしますと、「きゃっ。」という間もなく、おばあさんは目をまわして、倒れて死んでしまいました。

たぬきはさっそくおばあさんをお料理して、たぬき汁の代わりにばばあ汁をこしらえて、自分はおばあさんに化けて、すました顔をして炉の前に座って、おじいさんの帰りを待ちうけていました。