Japanische Klassiker mit Furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme
」
「この山はかちかち山だからさ。」
「ああ、そうか。」
と言って、たぬきはまた歩き出しました。そのうちにうさぎのつけた火が、たぬきの背中のしばにうつって、ぼうぼう燃え出しました。たぬきはまたへんに思って、
「うさぎさん、うさぎさん、ぼうぼういうのは何だろう。」
「向こうの山はぼうぼう山だからさ。」
「ああ、そうか。」
とたぬきが言ううちに、もう火はずんずん背中に燃えひろがってしまいました。たぬきは、
「あつい、あつい、助けてくれ。」
とさけびながら、夢中でかけ出しますと、山風がうしろからどっと吹きつけて、よけい火が大きくなりました。たぬきはひいひい泣き声を上げて、苦しがって、ころげまわって、やっとのことで燃えるしばをふり落として、穴の中にかけ込みました。うさぎはわざと大きな声で、
「やあ、たいへん。火事だ。火事だ。」
と言いながら帰っていきました。
三
そのあくる日、うさぎはおみその中に唐がらしをすり込んでこうやくをこしらえて、それを持ってたぬきのところへお見舞いにやって来ました。たぬきは背中中大やけどをして、うんうんうなりながら、まっくらな穴の中にころがっていました。