Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

いも

日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二)

佐左木 俊郎

Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二) (いも) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.241 Zeichen · 54 Bildschirme

Aozora Bunko

「わたしゃあ、どんなことしたって、そこえらの工場だけは行かねえ。面白くもねえ。一体、何んの機械を拵えんだか知んねえが、食う物の湧いて来る土地を潰してそんな工場なんか建てやがってさ。最後に、その機械でも食ってるつもりか? 俺は矢張、何処までも百姓を続けるだあ。」

甚吉は斯う言って、隣り部落の方へ移って行った。そして又そこで、ささやかな小作百姓を続けていた。その甚吉の気持が、工場へ行った重次郎には判然と呑込めなかった。

「甚吉さあに言わせるど、食う物を作るのが一番いいことになるが、工場だって同じごってねえか? なあ、おうい! 例えば、百姓仕事に使う機械だったら、その機械を、他の土地で使ってさ、その土地からうんと収穫があるようにしたら、そんでいいわけだからな。そのために少しばかりの耕地を潰したって、百姓をやめて職工になるものがあったって……」

六

隣り部落へ移って行った小作百姓の甚吉に取って、以前に自分の住んでいた部落であった現在の市街地は、まるで自分に関係のない場所となって行った。

殆んど自給自足に近い生活をしている甚吉は、自分の収穫物を、市街地へ売りに行くと云うようなこともなかった。