Japanische Klassiker mit Furigana
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あゆむ
日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三)
戸田 豊子
Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三) (あゆむ) von 戸田 豊子 (とだとよこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.183 Zeichen · 44 Bildschirme
「俺ら、あの時も随分吃驚した、すぐ松金だと思ったよ!」
林という町工場の職工だった。彼自身好い加減興奮していた。松金――と聞き挟むとおふじは夢中で、その話の中へ割りこんだ。
「松金で一体何があったんです?」
「酷い騒ぎだったよ、つい今しがた、十何人も病院へ担ぎこまれたんだ、何しろ、斬りつけたんだからね。」
「えッ? 誰々がやられたんです?」
「そいつあ、よく分らねいが――小母さんとこのが松金へ行ってでもいるのかい?」
「え。」
争議が始まってから一遍より家へ泊りに帰らなかった――
「うちは村田って言うんです。」
「ああ、組合の――村田君だね。」
若者は知っていた。坊主刈の背の高い男――
「そんなら、たった今も此処へ寄って行った村田君だね、奴は職場職場をアジって歩いている筈だ。」
「おい来たぜ、シッ。」
誰かが制した。酒太りのファシスト倉吉親方だった。彼はぶっつり短かい、台十の様な平手を振り廻して怒鳴り散らした。おふじは吃驚して遠退いた。
「オイ手前ら、何がやがやしてんだ! 何があったって作業時間中は一歩も外へ出ちゃ不可ん、と言ってるじゃないか! オイ、すっこめ! すっこめ!」