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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅんせつせん

日本プロレタリア文学集・8 葉山嘉樹集

葉山 嘉樹

Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・8 葉山嘉樹集 (しゅんせつせん) von 葉山 嘉樹 (はやまよしき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.935 Zeichen · 73 Bildschirme

Aozora Bunko

かますの乾物のように、痩せて固まった彼の母は、寝苦しいものと見えて、時々溜息をついていた。

(一体どうするのが、俺には一番いいのだろう)

彼は、暑さにジタバタする子供の寝顔を、薄暗い陰気な電燈の光に眺めた。

(一番いいのは、俺が首を吊ってしまうことだ!)(だが此年寄のおふくろは? 三人目の子供を産むために、下の児を連れて県病院の施療病室にいる女房は? 此二人の可愛いい男の子と、それから今度生れる赤ん坊とは? それはどうなるんだ? どうして生きて行くんだ? オイ!)

吉田は大きな溜息をついた。両方の手で拳を固く拵えて、彼の部厚な胸を殴った。

(だが、何とも為方はないさ。俺がよしんば死なないにした処で、――今度の事――で監獄に打ち込まれるとしたらどうだ! 死んだのと同じことになるじゃないか。いっそのこと……)

「おまい、寝られないのかい? 又早く出かけなけゃならないのにねえ」

おふくろは弱い声で云った。「お母さんも眠れないんですか。わしは今までグッスリ眠ったんですよ。腹の具合は少しはいいですか?」

(腹の具合が良かろう筈がねえじゃないか、医者にもかけねえ、薬も飲まさせねえ、軟かい滋養分も食べさせない、その代りに子供の守をさせてる! 地獄だ! 自分で看護婦が入用な、垂れ流しの老人に、子供の守をさせる。