Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.910 Zeichen · 14 Bildschirme
一月十三日
一月十四日
十二月二十三日の不が、ナーヴァスに消しをつけてやっと届いた。新しい年へのよい祝詞がこめられている手紙。
一月十三日(木曜)
やっぱり二階がしまっている。横丁から入ったところのつき当りの家も皆二階をしめている。支那の女の児の大きいオキャガリ小坊子。実にいい顔をしていて、ながめると気がぱーっとひらける。おきゃがり小坊子のところが又よろし。ねえ、そうじゃないか、ねえ、と話せるような恰好と顔とをしている。はりこだが。月曜日までにカゼをなおすと云っている。新しい女のものの包みと新しい一寸しゃれた形の椅子。いね子の家の茶の間とそこの生活とを思わず思いくらべた。そして苦しい気がした。箇々の生活のちがいというものが、その細部まで箇々のものとしてあらわれて来るのを見る辛さ。自戒。云わば餅のヒビが日一日と深くなってゆくのを見るような気持。生活の垢、塵と生活への親しさというものの脈絡。それだから林町のはなれ説へはなかなかおいそれと承服出来ない。
一月十四日(金曜)
見舞にゆく。いかにも気合のかかった人物。いささか才気と勝気とにまけている。腹が年じゅういたいよし。おとといの晩なんかうなりどおし。