Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 15.424 Zeichen · 32 Bildschirme

Aozora Bunko

十月十三日

十二月十八日

夕暮、お堂、集っている子供ら。

山村の夕暮、山の靄、川でザルで米をといでいる内儀。

十月十三日(火曜)

昨日、第十六信を送る。上林での第二信。

十二月十八日

きのうから、ひどい南風。

庭の敷石、びっしょりに濡れている。

○ガタガタ鳴るガラス戸

○叢雲だって 険しい空

暗い鼠灰色の雲

そういう空の前に 高いアンテナを張った線の斜線に中黒セミのような丸い形のものが 際立って目にうつる

空に一羽鳶が風にさからい、流されつつ舞っている。

或時は一枚の薄い板片のように見え、或角度へ来ると真黒に翅の形、体の形が浮出て来る。

面白く眺めていたら、ずっと南の方の空にもう一羽いる。それは、もっと正面から風にさからっていて、暫く空の同じ点に浮いていたと思うと、そのまま垂直に空の高みまで舞い上った。

風にさからう愉しさというような感覚が眺めている心に映った。

○庭木が手入れをされぬままに繁り合っているので、永年のうちには、自然に消えてしまった樹もあり、そうかと思うと、又思いがけぬところに樫の種生が伸びていたりして、庭を歩くといろいろの発見がある。

山茶花の濃い紅い花が三輪、青木におされて幹の下は棒のように枝もおとろえた頂上のところに咲いた。