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Japanische Klassiker mit Furigana

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わせだだいがく

早稲田大学

尾崎 士郎

Lesen Sie 早稲田大学 (わせだだいがく) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.204 Zeichen · 220 Bildschirme

Aozora Bunko

それよりも彼にとっては数日前から南葛方面に不穏な形勢を生じようとしている米騒動の方に特別の関心があるらしく、

「いくら警官の総動員をやったところで駄目ですよ」。

言いかけて、声高に笑いだした。「何か事件があると、われわれを検束することを義務のように思っていやがるんですからね、今朝も翻訳の仕事を持って、ある商店へ行こうとするところをつかまっちゃったんです」。

西方が話題を変えて、ケレンスキー革命について彼の意見を求めたが、荒畑は、これにもあまり気乗りがしないらしく、

「いや、あれはちょうど芝居の三番叟みたいなもので、必ず、ああいう前奏曲があってから、いよいよほんとうの芝居にうつるんです、ケレンスキーの運命もそろそろ終っている頃じゃないかな」。

電話をかけにいった巡査はなかなかあがって来なかった。いつのまにか時間が経ってしまったらしく、窓の外には西陽が落ち、夕闇が庭をめぐる樹木の繁みから迫ってきた。屋根とすれすれに枝を張っている椎の木の梢が風に煽られ、そのたびごとに長く伸びた枝が音を立てて硝子窓をたたくのである。ひょいと腰をあげて窓越しに見ると、中庭の広場にいかめしく武装した警官の一隊が整列していた。