Japanische Klassiker mit Furigana
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
Lesen Sie 早稲田大学 (わせだだいがく) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.204 Zeichen · 220 Bildschirme
剣道部で羽振りをきかせている友塚半吾の首筋をおさえた一人の学生が、うしろへぐっと腰をひきながら友塚の頬桁をなぐりつけている。怒号しているのは友塚で、太い髭を生やした友塚の平っぺたい顔が、咽喉を締めつけられるごとに仰向けになり、苦しそうに息を吐きながらもがいている。彼はもう強たかに酔っているらしく、あやうく倒れそうになるところをやっと片足で支えると、こんどは猛然として攻勢に出てきた。
「おい、止せ」。青木が身をおどらすようにして二人のあいだへとびこんでいった。ほかの学生がどっと左右から二人の腕をおさえてひきはなした。
西方が、ひょいと闇の中をすかしてみると、幕の方へ、よろよろと倒れるように歩いてきた小柄な男の顔が彼の眼の前にうかびあがった。西方の胸がわなわなとふるえてきた。友塚とつかみあっていた学生は三日前に下宿の二階でわかれた新藤だった。
「何しよるか、あいつ、――こうなったらおれだってやるぞ」。彼は苦しそうに息を吐きながら、とぎれとぎれの声でいった。「こらえてくれ、こらえてくれと、あれほどいうちょるのに、何じゃ、いかに暴力がつよいからいうて」。
しかし、すぐ彼は周囲にあつまっている学生たちの方を向いて、