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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

Lesen Sie 明治劇談 ランプの下にて (めいじげきだん ランプのもとにて) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.283 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

勿論、今日とは新聞の編集ぶりがまったく違っているためでもあり、社会の出来事が少なかったためでもあったが、いずれにしても新聞の劇評が立派な読物の一つになっていたので、たがいに競争の気味で劇評の筆を執っていたようであった。須藤南翠が『大阪朝日新聞』に移ってから、関根黙庵がこれに代り、森田思軒が『萬朝報』に移ってから、杉贋阿弥がこれに代った。その頃は雑誌のたぐいが極めて少数であったから、『歌舞伎新報』に六二連の評判記が掲載される以外に、雑誌の劇評というものは殆んど見られなかった。劇評はまず新聞紙上で読まれるよりほかはないのであった。

こんな訳で、わたしはだんだんに劇評に興味を持つようになり、社の方でも必ずわたしに書かせるということに決まったので、わたしの仕事は自然に多くなって来た。おまけに編集や翻訳の手伝いなどをさせられるようにもなって来たので、わたしはもう夜学へも通うことは出来なくなった。それには経済上の事情も絆わっていたのであるが、満十七歳二カ月にして新聞社に籍を置いたという事は、いろいろの意味においてわたしの不幸であった。今に至ってその感がいよいよ深い。