Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
Lesen Sie 明治劇談 ランプの下にて (めいじげきだん ランプのもとにて) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.283 Zeichen · 329 Bildschirme
これでもう少し手習いをするといいんだが……。」と笑っていた。しかも、その後一度も手習いをしないので、わたしの字は依然としてまずい。おまけに昔のように早くは書けなくなったので、まるで取柄がなくなってしまった。
その頃、賢二君の話によると、歌舞伎座の作者部屋の給料はあわせて四百五十円で、その中から二百円ぐらいを本所へ送り、百円ぐらいを立作者の寺内が取り、残りの百五十円を一同に分配するのだとかいうことであった。立派な名題俳優ですらも百五十円か二百円くらいしか取らない時代であるから、それに比較して作者部屋の給料もひどく廉いものではなかったらしい。今はどうなっているか知らない。
なにしろその頃の二百円といえばなかなかの大金でもあり、また高価の原稿料であったに相違ない。その翌年の春、かの川上音二郎が中村座で「平野次郎」を上演するについて、桜痴居士のところへその脚本起稿を頼みに来た。居士は当時多忙でもあり、かつは書生芝居なるものに対して余りいい感情を持っていなかったので、一旦は拒絶したが、口説き上手の川上は容易に引下がろうとしないので、居士もしまいには面倒になって、原稿料は二百円だがそれでいいかと念を押した。