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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

Lesen Sie 明治劇談 ランプの下にて (めいじげきだん ランプのもとにて) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.283 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

団十郎は向井将監のほかに政岡と男之助と細川勝元をつとめた。団十郎の勝元と九蔵の仁木、まことに双絶というべきであったが、この興行はあまり好成績でなかった。九蔵はその興行ぎりでここを去ったが、団蔵と改名の後、明治四十一年、やはり歌舞伎座の三月興行に出勤して、おなじ仁木をつとめると、今度は非常の好評を博して、毎日売切れつづきであった。前後では足かけ十四年の月日を隔てているので、私たちの眼からみると、老優いよいよ頽老、まったく昔日の生気を欠くの感があったが、世間の人気はそれと反対で、稀代の名優が突然湧き出したかのように賞讃していた。十四年前の観客が果たして無知であったのか、十四年後の観客が果たして進歩しているのか。わたしは少しくその判断に苦しんだ。

そういうわけで、初演が不成績であったためか、団十郎の「向井将監」はその後ふたたび舞台にあらわれることを封じられてしまった。その本読みをした劇談会は毎月開会のはずで、三月の下旬に第二回を築地のひさご家に開いたが、松居君もわたしも差支えがあって欠席した。ほかの会員もあまり気乗りがしなかったとみえて、その後は開会の通知もなく、結局自然消滅になった。