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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

Lesen Sie 明治劇談 ランプの下にて (めいじげきだん ランプのもとにて) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.283 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

その相場が狂って、川上一座が堂々と歌舞伎座へ乗込んで来たのである。日本一と誇称する歌舞伎座へ乗込んで来たのである。それが他の大劇場であったならば、さのみの議論にならなかったかも知れないが、なにぶんにも歌舞伎芝居の本城という歌舞伎座であるだけに、その本城をかれらに明け渡すということは、歌舞伎芝居が書生芝居に征服されたという形にもなるので、ここにいろいろの議論を生じたわけである。各新聞紙上にもそれに関して賛否いろいろの記事があらわれた。川上が新聞記者を買収したなどという噂も伝えられた。

書生芝居がどういう順序で歌舞伎座の舞台にのぼることになったのか。わたしはその裏面の消息をまったく知らない。殊にその当時わたしは新聞記者生活をやめて、小一年ほど浪人していたので、猶更なんにも聞くべき便宜を持たなかったのであるが、ただ一度、同座の榎本虎彦君に逢った時に、わたしがその話をすると、榎本君は冷笑して、「なにさ、芝居師は儲けさえすればいいと思っているんだよ。」と言ったが、まずそこらが本当のところであったらしい。歌舞伎座は前年の秋の日清戦争劇以来、毎回の興行が思わしくなかったので、おそらく幕内の策師たちが一種の窮策から俄かにこんなことを思い立ったのであろう。