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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

Lesen Sie 明治劇談 ランプの下にて (めいじげきだん ランプのもとにて) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.283 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

さなきだに三年間の全盛時代を経過して、観客もすこしく飽きかかって来たところへ、一方の大将分を突然にうしなったということが確かに彼らの痛手であった。勿論、その後も一方は吉右衛門を押立て、一方は又五郎を押立てて、やはり子供芝居の興行をつづけ、時には大入りを占めたこともあったが、大体においては昔の繁昌をくり返すことは出来なかった。

明治三十四年の五月に大阪の少年俳優一座というのが浅草座にあらわれた。それは尾上楽之助、嵐吉松郎、実川実太郎など十余人に東京の少年俳優が幾人か加わって、「相馬良門」や「壺坂」などを上演し、楽之助の沢市なぞは好評であったが、これも長くは続かなかった。

それでも子供芝居によって名を成したものは、吉右衛門と又五郎で、吉右衛門の人気は常に後者の上にあった。しかし、いつの代でも子供役者の生命は短かい。かれらがいわゆる麒麟児でないかぎり、その技芸もひと通り上達して観客にも認められるようになる頃には、着物の肩揚げも取れてしまって、彼らはもう少年俳優ではないことになる。それらの関係から、五年、六年とつづくうちには、最初の子供役者も大抵は青年期に入ってしまったのと、子供芝居の流行熱も次第におとろえて来たのとで、みなそれぞれに大人の芝居へ転じてしまって、明治三十六年ごろには東京に殆んどその跡を絶った。