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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

Lesen Sie 明治劇談 ランプの下にて (めいじげきだん ランプのもとにて) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.283 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

われわれは商売人でないから、そういうものは出来ないと断わると、彼はまた皮肉らしくこういうことを言った。番附のカタリを書くのは立作者の役目である。現に黙阿弥も書いた。すでに一部の狂言をかく以上、カタリを書くほどの心得もあるべきはずであるから、是非あなた方におねがい申すというのである。

こうなると、また一種の意地が出て、矢でも鉄砲でもなんでも持って来いという料簡になって、またもや直ぐに書いて渡した。そのカタリの全文がどういうわけか、田村成義翁の『続々歌舞伎年代記』に掲載されている。今日それを読むと汗顔に堪えないが、右の事情で、その時にはあれでも一生懸命に書いたのである。但し年代記に紹介されている略筋は全然間違っている。

竹柴なにがしもその上に註文は出さなかった。まだほかに御用がありますかと訊くと、もう別におねがい申すことはございませんというので、私たちは早々にそこを出た。不愉快極まる空気の中から抜け出して、わたしはほっとした。まだ電車のない時代であるから、岡君と銀座で別れて、わたしは徒歩で麹町の家へ帰ったが、夜の堀端をあるきながら私はいろいろのことを考えた。