Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
Lesen Sie 明治劇談 ランプの下にて (めいじげきだん ランプのもとにて) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.283 Zeichen · 329 Bildschirme
父に訊いても無論わからない。わたしの周囲には、そんなことを知っている者は一人もなかった。
よんどころなしに、まず外国の脚本を読もうと思い立って、わたしは英国大使館――その頃はまだ公使館であった――の書記官アストン氏のところへ押掛けて行った。アストン氏はわたしが子供のときから世話になった人で、日本の文学にもなかなか通じていた。しかしアストン氏は外国の脚本類を持って来ていない。シェークスピアの全集は持っているが、お前にはまだ読めまいというのである。そこで、アストン氏は自分の知っているいろいろの脚本の話を聞かせてくれたが、所詮は単にその梗概を知るだけのことで、作劇の手法を会得する上には何の効もなかった。
それでも聞かないよりは遥かに優しだと思って、わたしはたびたびその芝居話を聴きに行っているうちに、その翌年の夏、なんでも七月頃だと記憶している。わたしが例のごとく訪ねてゆくと、アストン氏は笑いながら、「お前は日本にこういうものが出版されているのを知らないのか。」と言って小形の仮綴じの書物五、六冊を出して見せた。それは銀座の歌舞伎新報社から出版された河竹黙阿弥の脚本叢書のようなもので、かの「仲光」