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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.713 Zeichen · 54 Bildschirme

Aozora Bunko

無尽蔵の金がある全作ではないはずだ。むしろ彼の財産は残りが多くはないはずだ。家族には分らなくとも、取引の銀行には分る。利殖の投資以外のことに五万円ひきだすとすれば大胆すぎることであった。ヤブレカブレの感なきにしもあらずであった。

「これで家族には一文の小遣いも与えたことがない人だとはウソのような話だ。ゲタをはき捨てるのが早すぎると云って、歯の根元まですりきれてから捨てることを執拗に要求してやまない人物と同一人の所業だとは信じられないことだ。ケチンボーというべきではなくて、家族の人格や値打を根元まで歯のすりきれたゲタの程度にしか認めていないことであろう。だが、ケチとは要するにそのことでもある」

川田は家族たちが全作を嫌うのは尤も千万だと思った。彼もこの友人が好きではない。だが全作のコレクションには魅力があった。奴メが死ぬとコレクションはどうなるか。気にかかる大問題であった。数は多くはないが、粒よりの一級品であった。

大伍らが午の食事中であったから、川田は座をはずした。陳列室の外側の廊下をブラついた。控えの部屋にナミ子がいたから、

「御主人のゴキゲンはどうだ?」