Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.839 Zeichen · 55 Bildschirme

Aozora Bunko

「イヤ、イヤ。マチガイはいつ起るか分らんものだ。ちょうどそのとき通り合せた者が不運なのだから、そのときはマチガイで仕方がないとあきらめて、我慢してやらねばならん」

オタツはプンプン怒って帰ったが、それからはナガレ目が道を歩いていると、松の木の上からタクアンの重石のような石が落ちてきたり、自宅の前へきてヤレヤレと思うと屋根の上から大きな石がころがり落ちたりする。松の木やナガレ目の屋根の上にオタツが石をかかえ待ち伏せているのだ。ナガレ目はとても危くていつ死ねか分らないから菅谷にたのんでオタツを叱ってもらった。オタツは涼しい顔で、

「マチガイですよ。シッカリ握ってるツモリだったのにマチガイで手からすべって落ちたんです。クサレ目がちょうど下を通ったから運がわるい。マチガイは仕方がありません」

「バカ云え。ワザワザ往来の上の松の木や、他人の屋根へ登っていて、マチガイということがあるか。そんなところに登っているのは誰かを待ちぶせている証拠だ。マチガイというのはいつも自然に起ることと人のたまたま通りかかったのが重なったときを云うものだ。お前のような理不尽なことをしたり云ったりすると、今度から牢屋へブチこんでしまうぞ」