Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Lesen Sie 星女郎 (ほしじょろう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 52.344 Zeichen · 104 Bildschirme
(ああ、それなの、憚りさま。)
と少いのが言うと、
(手の着かないのは無いようね。)
と緑の露の映る手で、ずッと私の前へ直しました。酒なんですね。
(手が着いたって、姉さん、食べかけではないわ、お酒ですもの。)
綺麗な歯をちらりと見せたもんですね。その時、」
二十九
「貴婦人も莞爾して、
(ま、そうね、私はちっとも頂かないものだから。)
(あら人聞きが悪いわ。私ばかりお酒を飲むようで。)
(だってそれに違いないんですもの、ほんとに困った人だこと。)
ちょいと躾めるような目をした。二人で仲よく争いながら、硝子盃を取って指しました。
(さあ、お一つ召上れな、お綾さんの食べかけではないそうですから……しかしお甘いんで不可ませんか。)
と貴婦人が言った時は、もう少い方が壜を持って待ってるんでしょう。手首へ掛けて蒼い酒に、颯と月影が射したんです。
毒虫を絞った汁にもせよ、人生れて男にして、これは辞すべきでない。
引掛けて受けました。
薫と酔が、ほんのりと五臓六腑へ染渡る。ところで大胆にその盃を、少い女に返しますとね、半分ばかり貴婦人に注いでもらって、袖を膝に載せながら、少し横向きになって、カチリと皓歯の音がした、目を瞑って飲んだんです。