Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(二)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme
鳩に豆をやると同じわけで、勿論それだけならば仔細はない。却って奇特というべきでもあったが、その言い訳は立たなかった。彼はそのふところに一羽の白い鶏を隠していることを発見された。かれは鶏を釣り寄せて、手早くその頸を絞めていることが判ったので、死んだ鶏は無論に取り返された。そうして、逃ぐる間もなしに引き摺り倒されて、袋叩きの仕置に遭ったのである。武家に奉公している者でも、場所が観音の境内で、しかも奉納の鶏を殺したのであるから、このくらいの仕置きはこの時代としては当然であった。まして多勢に無勢であるから、中間はとても反抗する力はなかった。かれは彼等のなすままにおめおめ服従して、白昼諸人のまえに生き恥を晒すほかはなかった。苦しいのか、面目ないのか、立木につながれた彼は眼を瞑じたまま俯向いていた。その話を聴いて庄太はあざわらった。
「馬鹿な奴だな、若けえ者のくせに飛んだ業晒しだ」
「これからどうするんですね」と、半七は訊いた。
鶏をぬすんだ罪人の仕置は、まだこれだけでは済まない。彼は斯うしてここに半日晒しものにした上で、棒しばりにして広小路は勿論、馬道から花川戸のあたりまで、引き廻してあるくのであると彼等は云った。