Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(二)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme
蝉やとんぼを捕る子供の黐竿とは違って、本職の鳥さしの鳥黐であるから、お杉は右の横鬢から銀杏返しの根へかけてべっとりとねばりついた黐をどうすることも出来なかった。彼女は雀のように半七の黐竿に捕えられてしまった。それを無理に引き放そうとあせっているところへ、半七は竿を捨てて追い付いて来た。
「さあ、来い」
お杉も辰蔵の店へ引き摺り込まれた。黐竿で人間をさしたのを初めて見た老人は、眼を丸くして眺めていた。
「さあ、これで二人揃った。さあ、片っ端から白状しろ。やい、お杉。なんでここへ覗きに来た。てめえはゆうべここの家へ泊り込んで、何もかも知っているだろう。鷹は誰が捕ったんだ」
白状しなければ死罪だと嚇されて、さすがは女だけにお杉はまず問いに落ちた。辰蔵ももう包み切れなくなって白状した。半七の鑑定通り、吉見とお杉はゆうべここの家で逢った。けさになって吉見が帰ろうとするときに、一羽の鷹が降りて来て銀杏のこずえに止まったが、その足の緒が枝にからんで再び飛ぶことが出来なくなったらしい。それを見付けた吉見はすぐに梢によじのぼって、平生手馴れているだけに、無事にその鷹を捕えて来た。