Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(二)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme

Aozora Bunko

お安の幽霊に化けたのは、浅草のお兼という矢場女で、見かけは十七八の初心な小娘らしいが、実はもう二十を二つも越しているという莫蓮者で、熊吉の世話でこれもこの一件の徒党に加わったのであった。熊吉と源助は津の国屋の近所を徘徊して、絶えずその様子をうかがっているうちに、お雪の師匠の文字春が堀の内へ参詣に行って、その帰り路はきっと日が暮れるのを見込んで、撫子の浴衣をきたお兼を途中に待ち受けさせて、怪談がかったお芝居を演じさせたのであった。しかし文字春が迂濶にそれを世間に吹聴しないらしいので、かれらは的がはずれた。今度は手をかえて、怪しい托鉢僧を津の国屋の前に立たせた。お兼は女中たちの湯帰りをおどした。

それでどうにかこうにか次郎兵衛だけはこっちへ人質に取ってしまったが、女房と番頭とが案外にしっかりしていて、かれらの目的も容易に成就しそうもないので、かれらは少し焦れ出して更に残酷な手段をめぐらすことになった。お兼は叔母のお角を津の国屋へ住み込ませて、隙を見て女房と番頭とを亡き者にしようと試みたが、さすがにお角一人では荷が重いので、店の若い者の長太郎を味方に引き込もうとした。