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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(五)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.744 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

いずれにもせよ、自分は役目として、探るだけのことは探らなければならないと、半七は思った。

「おかみさんは留守、親方は寝ているというのを無理に引き摺り起こすのもよくねえ。きょうはこれで帰るとしよう」

半七は岸へあがって金八に別れた。

「親分。傘を持って行きませんか。なんだかぼろ付いてきましたぜ」

「おめえのうちの傘には印が付いているだろうから、何かの邪魔だ。まあ、たいしたこともあるめえ。このまま行こう」

なま暖い風は湿りを帯びて、軒の柳に細かい雨がはらはらと降っかけて来た。半七は手拭をかぶって歩き出した。

三

浅井因幡守の屋敷は本願寺のわきで、南小田原町から眼と鼻の間にあるので、半七はすぐにその屋敷へゆき着いた。雨はだんだんに強くなって来たので、彼は雨宿りをするようなふうをして、隣り屋敷の門前に立った。

船底の機関は千太の仕業らしいが、千太自身がそんなことを企らむ筈がない、恐らく誰かに頼まれたのであろう。千太を探し出して引っぱたけば、泥を吐かせてしまうのであるが、どこに隠れているか容易に判りそうもない。妾のお早に子供でもあればお家騒動とも思われるが、お早に子供は無い。