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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(五)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.744 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

ひとり息子ですから、家じゅうで可愛がっている。乳母のお福も気立てのいい女で、わが子のように玉太郎を可愛がっている。その玉太郎の姿を見失ったので、大騒ぎになったのも無理はありません。

こういう混雑の場所で、子供が親にはぐれて迷児になるのは珍らしくないことですが、親たちの身になれば騒ぐのも当然で、お雛もお福も気ちがいのようになって騒ぐ。連れのあずま屋の女たちも黙って見ちゃあいられないから、これも一緒になって探し廻る。遠くもないところであるから、自分ひとりで帰ったのかも知れないと、お福が明神下の店へ引っ返してみると、家へも帰っていないという。店の方でも騒ぎ出して、若い者二人と小僧ひとりがすぐに駈け付けたが、玉太郎の姿はどうしても見えない。番頭の要助もあとから駈け出して、それからそれへと心あたりを訊いて歩いたが、誰も知らないと云う。春といっても此の頃の日はまだ短いので、そんな騒ぎのうちに日が暮れてしまいました。

それほど遠くもない所で、迷児になってしまうと云うのは少しおかしい。子供といってももう七つにもなっているのだから、誰かに道を訊いても帰られそうなものだと云う者もある。