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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 217.272 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

結局久兵衛を殺して、行きがけの駄賃にその二百両をさらって行くことにしたが、年の若いお節の手で人殺しはむずかしい。もう一つには後日の詮議を逃がれるために、亭主を殺した上で自分も身投げをしたように見せかける。これは花鳥が考え出したのだそうです」

「そこで花鳥がお節の替玉になったんですね」

「花鳥はお節の手引きで庭木戸から忍び込んで、人の見ないところで二人の着物を取り換えたんです。お節は花鳥の着物を着て、雨のふる中を表へぬけ出る。花鳥はお節の着物に着かえて、ちらし髪に顔をかくして久兵衛の居間へ入り込む。相手を殺して、金を取って、本来ならば庭口から逃げ出すはずですが、わざと大勢の眼に付くように、表の店口から飛び出して北新堀の川へ身を投げる……。花鳥は島にいるあいだに泳ぎを稽古したのだそうです。島を破るときにも海の上を半里ほども泳いで、それから漁船に乗せて貰ったのだと云いますから、新堀の川を泳ぐくらいは大丈夫だったんでしょう。

乱心のために亭主を殺して自殺したということになれば、別に詮議の仕様もないわけです。それでもお節の死骸が見付からないうちは、詮議の手のゆるまない虞れがあるので、山女衒の半介、これも花鳥の識っている奴ですから、その半介を語らって、例の品川の夜釣りの怪談をこしらえて、形見の片袖を鍋久に持ち込ませまし