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Japanische Klassiker mit Furigana

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げっせかいきょうそうたんけん

月世界競争探検

押川 春浪

Lesen Sie 月世界競争探検 (げっせかいきょうそうたんけん) von 押川 春浪 (おしかわしゅんろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.365 Zeichen · 17 Bildschirme

Aozora Bunko

」

とブランデーを口に注ぐと、漸く又正気に復して、

「よし。もう俺は大丈夫だ。杉田を、杉田を、」

と、指示すので、

「はい。」と文彦は側に打ち仆れている助手の杉田を抱き起して見ると、もうすでに絶命れて身体は氷のように冷え切っている。

それでも万一と、薬を呑ませて色々と介抱したが、もう如何とも仕方がない。

「叔父さん。杉田はもう駄目です。とても助かりません。」

「そうか。可哀相な事をした。」

博士は思わずハラハラと涙を流した。

博士の行衛

暫くして文彦は思い出したように、

「叔父さん。今私どもの道具はここから十五里ばかりの処に置いてあります。そこまで御連れ申したいですけれど、この御様子ではとてもお動かしすることは出来ませんから、一まず荷物を悉くこちらへ運んでここで暫く御介抱致す考です。それで私はこれからそれを取りに帰ります。その間この東助をお側に付けておきますから、二、三日このまま御辛抱なすって下さいまし。」

と耳元で囁くと、博士は静かに黙頭いた。

文彦は立ち上って東助に向い、

「それでは僕はこれから行って来るから、留守を確然預かっていてくれ。」

「よろしゅうございます。