Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あさがおぞうし

朝顔草紙

山本 周五郎

Lesen Sie 朝顔草紙 (あさがおぞうし) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.019 Zeichen · 29 Bildschirme

Aozora Bunko

老人は眉を曇らせて、「――御槍奉行の柴野靱負様が、堪りかねてお上へ御諫言を申上げたそうでござります」「それで、どうした」「お気の毒に……柴野様は昨夜、宗念寺の畔で闇討ちに遭い、敢えなく御最期」「なに、宗念寺で昨夜と云うか」

信太郎は恟とした。昨夜雨中、闇の中から槍をつけた曲者があった、人違いだと云って立去ったが、それでは彼奴等……その後で柴野靱負を暗殺したに相違ない。

「さきほど旦那様が急に御登城遊ばしたのは、横目方よりその報知が来たからでござります。采女に睨まれる者は、みんないつかは同じような最期をみるのでござりましょうよ」「采女の屋敷は何処にある……」「お止し遊ばせ、安倍の若様――」老番士は労わるように云った、「神尾の屋敷は墨小路にござりますが、采女は要慎深い奴で、たいていは鶴ヶ浜の下屋敷に隠れているとのこと、迂濶に手出しでもなされると、どんな罠にかかるか知れませぬ。これまでも再三、血気の方が采女を刺そうとして逆に討たれているのです、どうぞ軽はずみな事はなされますな」「なに、別に何をしようと云う訳ではない」信太郎は立上って、

「この槍はもう暫く預って置いて呉れ」