Japanische Klassiker mit Furigana
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きととりになったきょうだい
木と鳥になった姉妹
小川 未明
Lesen Sie 木と鳥になった姉妹 (きととりになったきょうだい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.863 Zeichen · 10 Bildschirme
足もとに咲いている草の花を見るにつけ、空に漂う、雲の影を見るにつけ、妹の身の上を案じていました。
それからというもの姉は、毎日、川の辺にきてはたたずんで、じっと水の面に映る自分の姿を見てはものを思い、また、かなたの空に飛ぶ雲の影を見ては涙に暮れていましたが、不思議や、ある日のこと、姉は日が暮れても帰らずに一ところに立ちつくしていますと、一夜の中に姉の姿は消えて、そこに一本の柳となっていたのであります。
姉は、とうとう、柳の木になってしまいました。
妹は、家を出てから、その男の人に連れられて、知らぬ他国を旅して歩きました。その間に、男はまた苦心して、目の良薬を探しました。そして、やがて、海を渡って、南の国の王さまに献じようといたしました。
男と妹は、船に乗って海を渡りました。幾日も、幾日も、航海しました。海の真ん中に出ますと、どこを見ましても、山も見えなければ、また島影も見えませんでした。ただ、夜が明けると真っ赤な太陽が東の方から上がりました。また、日暮れ方になると、かなたの地平線が炎のように燃えて、太陽は海に沈みました。二人の乗っている船は、その夕焼けの方を指して進みました。