Japanische Klassiker mit Furigana
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きそがわ
木曾川
北原 白秋
Lesen Sie 木曾川 (きそがわ) von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.659 Zeichen · 52 Bildschirme
その下流の右岸には秀麗な角錘形の山(それは夕暮富士だと後で聞いたが)山の頂辺に細い縦の裂目のある小松色の山が、白い河洲の緩い彎曲線と程よい近景を成して、遥には暗雲の低迷したそれは恐らく驟雨の最中であるであろうところの伊吹山のあたりまでをバックに、ひろびろと霞んだうち展けた平野の青田も眺められた。
その左岸の犬山の城である。
まことに白帝城は老樹蓊鬱たる丘陵の上に現れて粉壁鮮明である。
小さな白い三層楼、何と典麗なしかもまた均斉した、美しい天守閣であろう。この城あって初めてこの景勝の大観は生きる。生きた脳髄であり、レンズの焦点である。まったくかの城こそは日本ラインの白い兜である。
「お城には誰がいるの」
「今は誰もいないんだ。むかしね兵隊がいたんだよ」
私はその子の麦稈帽を軽くたたいた。かの小さな美しい城の白光が果していつまでこのおさない童子の記憶に明り得るであろうか。そしてあの蒼空が、雲の輝きが。
父はまたその子の麦稈帽を二つたたいた。私は心ひそかに微笑した。「すこし強くたたいて置け」。
私の長男である彼隆太郎は、神経質だが、意思は強そうである。一緒に行く、機関車に取りついてでもついて行くといってきかないので、やむなく小さなリュックサックを背負わして連れて出たものだが、下りの特急の展望車で、大きな廻転椅子に