Japanische Klassiker mit Furigana
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みらいのちかせんしゃちょう
未来の地下戦車長
海野 十三
Lesen Sie 未来の地下戦車長 (みらいのちかせんしゃちょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.930 Zeichen · 85 Bildschirme
これから半年もかからなければ出来まいと思われたのに、僅か一ヶ月で出来上ったのには、或るわけがあった。
そのわけというのは、外でもない、国際情勢が急に悪化したからである。かねて○○国境方面に、世界最大を誇る大機械化兵団を集中中であった○○軍は最近にいたりついにわが皇軍陣地に対して、露骨なる挑戦をはじめるに至り、しかも○○鉄道は、その方面へ、ぞくぞくと大兵力を送っていることが判明した。そこでいよいよここに、○○国境を新戦場として、互に誇りあう彼我の精鋭機械化兵団が、大勝か全滅かの、乾坤一擲の一大決戦を交えることになったのである。そこで、機械化部隊を、さらに高度に強化する必要にせまられ、地下戦車の試作も急にいそがれることになったのであった。
試作が出来上った岡部式の地下戦車第二号は、前回と同じく、某県下の演習場へ引出された。
暁を待って、覆布がとりのぞかれると、その下から、地下戦車はすこぶる怪異な姿をあらわした。
「ほう、前回の地下戦車とは、まるで形がちがってしまったな」
と、感歎の声を放つ見学の将校もいた。
こんどの地下戦車は前のものよりも、すこし重量を増して、四十トンちかくとなったが、これは主として原動機を三個に分けたためであった。